ーーハチ北ミュージックフェスでイベント制作を担当しているムッティーです。
ハチ北ミュージックフェスの制作スタッフ。
京都 西京極のレンタルスタジオ『STUDIO IZ』のオーナーでもあり、キネマズのギタリストでもある。
ーー前回に引き続き、ハチ北ミュージックフェスの最重要人物、西谷大我(以下タイガ)さんと西村智洋(以下トモ)さんに、ハチ北フェスについてインタビューしてみました!
僕は、ハチ北フェスは、将来的にはどんどんいろんなひとのやりたいことを実現できるフェスにしていきたい
僕としては、地元の食材があって、おいしいビールがあって、音楽があって、キャンプができて、みたいな、今のところはそれさえ押さえていればっていう。
そこは去年見てて結構実現できてる部分は多かったと思いますね。
あとは、今の直近の目標で言うと、町を巻き込むってことですよね。香美町がどれだけ認めてくれるかっていう。今は、要は『ハチ北』がやっとるなって感じ。それを『香美町』がこんなことしてますよって言って広報してもらえるようなフェスにしていかないと。
関わる人を増やしていきたいと。
でもそれは、多分やってることがおもしろいってだけじゃ無理やと思いますね。今後はそのへんをもっと真剣に考えていかんと、ある一定のところまでいったらもう頭打ち状態になるんじゃないかなって思います。こいつらすげー経済効果を生むようなことをしてるぞっていうふうに、一目置かせなあかんと思う。それくらいの気概がないと。
お二人自身がこういうことやってみたい、っていうのはありますか?
なになに?
スキー好きやなー! もう!(笑)
スキー場としてのプライド、めっちゃあるのね。
いいねー。そういうビジョンをできるかぎり実現していきたいね。
なるほどー。しんどい事はいっぱいありますからね…。
都会に住んどる人たちで、こんなおもしろいことはないって言って入ってきてくれる人がいれば、僕はそれはそれでいいと思うし。地元の子たちにどう思わすかっていうのは、地元の僕らのやりかた次第ですよね。
僕は京都ですけど、やっぱりこの動きはおもしろいと思ってて。ハチ北に住んでる人たちがいて、住んでるからこそ思う、考えることがあって。そういう人たちが自分たちでハチ北フェスを立ち上げて、分からんなりに2年間やったじゃないですか。やりたいと思って始めて、やろうと思ってやった。
結局は、そういう風に思い立って行動した人間がいるっていうことが、ハチ北フェスの象徴やと思うし、そのマインドがなくなったら多分終わり。やりたいと思う人間がいなくなったらそりゃ終わるよね。フェスやってるうちに、僕みたいなやつがどんどんハチ北に入っていったら多分続くやろうし。
結局のところ、100年後、次世代が現れずに100年後になっちゃうと、ハチ北には誰もいないかもっていうのもあり得るのがこの地域のリアルな話かもやけど、逆にやりたいことやる人間がいればこの町は続くと思う。地域活性化も含めて、文化としてのハチ北を、フェスを通じて伝えていけたらなって思いますね。それだけのものがハチ北にはあるので。
来てないです来てないです。存在を知らなかった。実際大丈夫なんでしょうか? 今年は特に、僕らみたいな外の人間がわーっと入って来てますけど…。
本当に化学反応ですよね。もう未知数なんです。地元民とするのは想定内なんです。あの人はこういう人だからこのくらいはやってくれるな、みたいな。表面上ああ言ってるけどこの人は絶対動かへんで、みたいなのも分かる。外部の人が手伝ってくれるって言うのは本当に未知数で、そこがおもしろいところですね。
ハチ北アクティブクラブだけでこのフェスをやるには規模が大きすぎるから、どんどん外部の人にも協力してもらわんと、もう無理だと。でもやりたいってなって、二回目は、今はハチ北に住んでないこうちゃんとか、その周りの人も入ってきてくれて、三回目の今年は、ハチ北に縁もゆかりもなかった人たちが本気でハチ北のことを考えてくれてる。それはすげー嬉しいことで。広がっていってるなって感じがする。
やっぱ作るのは楽しいよね。俺もどんどん広がればいいと思う。
ハチ北フェスは、いろんな企業だったりとかイベント屋さんが入ってできとるフェスじゃなくて、やりたくてやってる人の意見が直接反映できるフェス。フェスを行う団体としては、こんなにも直通の主催っておらんと思っとって。だからおもしろいというか。はいそれおもしろい、じゃあやろうやってなったらそれを阻む人は誰もいない。
実際動くってなると、ハチ北のみんなすげーエネルギー出しますよね。
僕はハチ北フェスは、将来的にはどんどんいろんなひとのやりたいことを実現できるフェスにしていきたい。だから興味があればぜひ遊びに来てほしいし、それだけじゃなく若い人にもっとハチ北を知ってもらって、あわよくば移住してほしい(笑) 僕たちは、そういう仲間を常に探しています。
ハチ北以外のみんなが作る側にまわっていくような動きが今年は増えてると思うし、俺はそこで生まれるコミュニケーションが一番楽しいなー。どんどん影響を与えあう感じ。やりたいことがある人はどんどん参加しに来てほしいですね。
前回、現状はそんなに多くの人が来るわけではないけど、来た人全員が満足できるフェスだという話がありましたが、お二人はこれからのハチ北ミュージックフェスをどんな風にしていきたいですか?