6月3日 ご来場いただきありがとうございました!

代表あいさつ

ハチ北ミュージックフェス実行委員会
実行委員長:西村智洋 Tomohiro Nishimura

「なぜハチ北フェスをするのか?」
いろんな人からよく聞かれます。

僕が初めて野外フェスを経験したとき、自然の中でおいしいものとお酒があって、大好きな音楽が鳴っていて、みんなが笑っている
こんな楽園みたいな場所があるんだ! とただただ感動しました。

自分でフェスを作るようになって、あの感動はもちろん魔法で作られていたわけじゃなくて
地元の人と、外からフェスに関わってくれる人、アーティストの方々と、そしてお客さんが手を取り合って
0から1に、そして1から100に作り上げていったんだということがよく分かるようになりました。

それは、僕らの地元「ハチ北」も同じことで。
ハチ北ミュージックフェスの会場であり僕らの住むこの「ハチ北」は、関西ではちょっと名の知れたスキー場の村。
だけど、その昔は山奥のへんぴなド田舎でした。
そんななんにもないド田舎から、地元の先人たちが中心となって
今のハチ北スキー場を作り上げてきたという歴史がここにはあります。

僕らは、今ある「ハチ北」という場所に込められた先人の方々の思いを受け継ぎ
+αなにかを今いる若者たちで繋げていきたいという思いで走っています。

たった1日だけれど、
毎日当たり前に過ごしているこの見慣れた田舎が、僕らの力でまったく違う世界に変えられるかもしれない。
僕はそれを証明したいのだと思います。

僕らは今「あるもの」や「ないもの」でその場所の価値を決めてしまっているけれど、「ない」なら作ればいい。
みんなでアイデアを出し合って、少しでも今より良くなるように動けばいい。
小さな村だからこそできることがある!
ハチ北フェスをやり始めてそう思えるようになりました。

そしてもう一つ。
僕らはこのイベントから巻き起こる「化学反応」を求めています。

現に、ハチ北フェスをはじめてから
様々な嘘のような、奇跡のような「化学反応」が起こりました。

このイベントで出会った恋もあれば、結婚した人もいる。
この小さな田舎に移住してくれた人だっている。
絶対に出会うことのなかった仲間にもたくさん出会えました。

僕たちが求めているのは、こういう小さな化学反応であって
だからハチ北フェスは特別大成功する必要もないし、
きっとゴールみたいなものも、ずっとないのかもしれないと思っています。

7年目となる今年は、新しく「フリーお米」というものにチャレンジしてみます。
(フリーお米への思いはコチラをクリック!)
ハチ北ミュージックフェスは、ハチ北ミュージックフェスという名前ではありますが、
ハチ北だけじゃなくてもっと広く地域と繋がっていきたいと考えていました。
そんな夢が叶うかもしれない一歩を、今年ようやく踏み出せそうです。
僕らの自慢の「ハチ北棚田米」と、地域にあるおいしいもののタッグをぜひお楽しみください!

ハチ北フェスは、毎年なにかに挑戦し続けて、
今年はこうしよう、来年はああしようと話し合いながら
試行錯誤を繰り返していくようなイベントかもしれません。

それでも、何かのきっかけでハチ北を知ってくれた人、一歩でも歩み寄ってくれた人と
出会い、別れながらも続けていけるような
そんなフェスであり続けたいと思っています。

まだまだ成長途中のハチ北フェスを、未完成な部分も含めて
僕らと一緒に楽しんでいただけますと最高です!
僕らの自慢の田舎「ハチ北」で、あなたに会えることを楽しみにしています!

西村智洋