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香美町合併20周年スペシャル

今年のハチ北フェスは、「香美町合併20周年スペシャル」。
フェス会場内に「香美町エリア」と名付けられた特別なブースゾーンが登場します。
「香住」「小代」「村岡」──それぞれの地域に暮らす人たちが、それぞれの名産や自慢の品を思いきりアピールしてくれるエリアです。

そもそも香美町は、自然環境も、経済の基盤も、文化的背景も、まったく異なる「美方町」「村岡町」「香住町」が合併してできた町。
昨日今日くっついたからといって、住民の暮らしががらりと変わるかというとそうではなくて。
一夜で川の流れが変わるわけでも、言葉の訛りが消えるわけでもありません。
合併に対して、「名前が消える」「アイデンティティが薄まる」といった不安や反発があったのも当然のことでしょう。


でもそれでも、「美方の山」も「村岡の里」も「香住の港」も、今はすべて同じ町の風景の一部。
だったらこの線を嘆くより、この重なり合いをおもしろがってみよう。

僕らは誰に頼まれたわけでもないけれど、「香美町合併20周年」の看板を、勝手に、でも誇らしく掲げて、心の底から20周年をお祝いしようと決めました。

ハチ北フェスは、「僕らのフェス」から、「みんなのフェス」へ
ハチ北から手をつないで、20歳になった香美町をお祝いしたい!

行政区分ってもちろん永遠じゃなくて、政治や人口、産業の流れのなかで時間とともに変わってゆくもの。
けれど今「ここに人がいて、ここに暮らしがある」というたしかな事実。
地球の、日本の、近畿の、但馬の、長い歴史のなかで、今こうしてたまたま「香美町」として隣り合っていること。

まるで星の軌道のように、それぞれ違う周期で回っているものが、ある瞬間ふっと交差し、また離れてゆく。
地域の合併も、人との出会いも、きっとそういう奇跡みたいなタイミングの中にある。
だったら、今しかないこの配置図を楽しむしかない。

元々、ごく個人的な「ここでフェスができるじゃん!」からはじまったハチ北フェス。
でも僕たちは、「僕ら」をもっと広げてゆきたいと思っています。
僕たちの考える「僕ら」は、ハチ北フェス実行委員会だけじゃなくて、ハチ北だけでもなくて、村岡、小代、香住、香美町。まだまだ足りない。
但馬、近畿、とにかくハチ北フェスを「僕の」だと思ってくれる人を増やしてゆく旅だと思っています。

だからこそ今年は、「僕らのフェス」から、「みんなのフェス」へ。
「みんな」はたぶん、みんなだから。
そこで出会った誰かが、「僕の」だと思ってくれたなら、僕らにとってそれが一番うれしいことです。

今年のハチ北フェス、香美町にお住まいの方にも、町外からのお客様にも、ぜひ遊びにきてほしいと思っています。

町民の皆さんには、「香美町ってこんな町だったんだ」と改めて感じてもらって、香美町のおもしろさを再発見してほしい。
町外から来てくれる人には、全国数多ある町のなかで、「香美町」の名前を覚えて、少しでも気になる町だと思ってもらえればうれしい。
冬のハチ北を知っている人は、「グリーンシーズンのゲレンデってこんな感じなんだ」「ハチ北の周りにはこんなに豊かなものがあるんだ」と知ってほしい。

その小さな再発見の輪が、静かに、でも確かに広がっていくことを願っています。
そして、その輪の真ん中に、あなたもぜひ立ち合ってほしいと僕たちは思っています。